腰まわりが重だるい。朝、起き上がるときに腰が気になる。立ち上がった最初の一歩が重い。
揉んでもらったり、伸ばしたり、湿布を貼ったり。そのときは楽になるのに、しばらくすると
また戻ってくる。
思い当たるクセはありませんか。
いつも同じ肩にバッグをかけている
立つとき、無意識に片足に寄りかかっている
脚を組まないと落ち着かない
ただ、クセだけとは限りません。
外反母趾があって、歩き方が偏っている
タコや魚の目があって、かばうように歩いている
昔のケガのせいで、体重のかかり方に左右差が残っている
調べて、試して、それでも戻る。それは、あなたの努力が足りないからではありません。
自分の足元の使われ方は、自分ではなかなか見えないからです。
もしかすると、その腰のつらさは、腰から始まっていないのかもしれません。
※足に力が入らない、しびれがある、排尿・排便の異常がある、安静にしていても強い痛みがあるときは、
まず医療機関を受診してください。
歪みは、足元から上へ進んでいく
体の歪みは、足元から、足首、膝、股関節、腰、背骨、首へと、下から上へ進んでいきます。
足の裏や足首は、家でいう土台です。土台の荷重が偏れば、その上の柱が傾き、腰にしわ寄せが来ます。
ところが多くの方は、「痛いところ=原因」と考えます。
なぜそうなったかを考える機会が少ないので、遠回りになってしまいがちです。
解決のために必要な3つのこと
① 腰のつらさは、腰だけの問題ではないかもしれないと疑ってみる
さらに、左右どちらかに偏っていないかを見てみます。
② 足の悩みを遡る
外反母趾、タコ、魚の目、過去のケガ、靴。「なぜ、そこにタコができたのか?」と考えることが、
手がかりになります。
タコや魚の目は、体重が集中してかかっているサインと考えられます。
③ 自分では見えない関節の動きと荷重の偏りは、見てもらう
足の骨の動きや、体重のかかり方のズレは、自分で確かめるのがとても難しい部分です。
では、どうやって調べるのでしょうか。
調べる順番は、足元から
当院では、ベッドに仰向けになった状態で、足を回旋させ、どの関節の動きが悪いかを確かめます。
次に膝を曲げ伸ばしして、動きの悪い場所を特定します。
足の特定の場所を軽くつかみ、どこで動きが良くなるかを探すと、施術する場所が見えてきます。
そこから始めます。
タコや魚の目がある方は、なぜそこにできたのかを探しながら進めます。原因を一緒に考えます。
痛みがなくても、左右差は進んでいる
腰がつらくない方でも、腰のひねりに左右差があったり、筋肉が硬くなっていたり、押すと痛い場所が
見つかったりすることがあります。
症状として表に出る前から、体の中では左右差が進んでいるのです。
「反り腰かどうか」という形より、左右差と硬さを見ることが、大切だと私たちは考えています。
足元と腰、研究では
足が内側に倒れ込む動き(過回内)が強い人ほど、腰のつらさのリスクが高い傾向がある、
という報告があります。
ただし、研究のやり方にばらつきがあり、はっきりした結論までは出ていません。
外反母趾でも、歩くときにかかとが外へ倒れると、重心が母趾側に寄るという報告があります。
進んでくると、母趾で地面を蹴る力が弱くなる傾向も報告されています。歩き方が偏る背景には、
こうした足の使われ方があります。
そのままにしておくと
偏った負担が、片側に積み重なっていきます。つらさから歩く量が減ると、体力や足腰の元気にも
影響します。
腰のつらさは、腰だけの問題ではなくなっていきます。
まず、自分の足元をチェックしてみる
① 足の裏を見る
タコや魚の目は、どこにできていますか。体重が集中している場所の手がかりになります。
② 靴底の左右差を見る
かかとの減り方に、左右差や偏りがないか見てみてください。
足元を整える、毎日の習慣
いちばん大切なのは、回数でも時間でもなく、毎日続けることです。1日1つでも構いません。
足裏のツボ押し:親指などで、気持ちよい強さで足裏をほぐします。
竹踏み:テレビを見ながら、足裏をまんべんなく。
アキレス腱・ふくらはぎのストレッチ:後ろ足のかかとを床につけたまま、ゆっくり呼吸しながら
前に体重をかけます。
つま先立ちの繰り返し:壁や椅子に手を添えて、かかとをゆっくり上げ下げします。
歯みがきのついでに。
すねの筋トレ:かかとを床につけたまま、つま先を持ち上げます。座ったままでもできます。
どれも「ここまで頑張る」運動ではありません。強い痛みが出るときや、ふらつきが気になるときは、
無理せず中止してください。
足から整える、当院の考え方
当院では、腰だけを見るのではなく、足元の動きと荷重の偏りを確かめるところから始めます。
調整して関節の動きに変化があるかを、一緒に確認しながら進めます。
また、お腹まわりの硬さが、立ち方や体のねじれのクセに関わっていることもあります。
必要に応じて、内臓マニピュレーションで巡りをサポートし、体全体の並びを見ていきます。
腰のつらさを、腰だけの問題として抱え込まなくて大丈夫です。足元に目を向けることが、
遠回りに見えて近道になることがあります。
「自分の足元はどうなっているんだろう」と気になったら、お気軽にご相談ください。