**あなたの身体のトリセツ ── ⑤ 姿勢のトリセツ:立つ・座るを科学で読み解く**

2025年12月03日 20:06
カテゴリ: 今日のつぶやき
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── ⑤ 姿勢のトリセツ:立つ・座るを科学で読み解く**


■ はじめに:姿勢は「クセ」ではなく“脳と自律神経”で決まる

猫背や反り腰、巻き肩…
多くの方が「姿勢が悪い=意志が弱い」「気をつけの姿勢を保てば治る」と思いがちです。

しかし最新研究では、姿勢は“脳の制御システム”によって自動化されており、
筋肉の強さ・柔軟性だけでは説明できないことが分かっています。


特にポイントとなるのが👇

自律神経

内臓の位置・重さ

筋膜の張力

呼吸のクセ

体性感覚(身体の位置情報)

これらが全て“姿勢を決めるひとつの回路”として働きます。
だからこそ、意識だけで姿勢を変え続けるのは難しいのです。


■ 最新研究が示す「姿勢は全身連動」

姿勢は“局所”ではなく“全体”で成立します。


● ① 胸椎の伸び → 呼吸量が変わる

胸椎が硬いと肺が十分に膨らまず、横隔膜がうまく動かないため、
呼吸が浅くなり、交感神経が優位に傾きやすくなります。

呼吸が浅い

肩が上がる

首が張る

さらに猫背になる

という“姿勢ループ”が起きます。


■ ■ ② 内臓の位置が姿勢に影響する

意外に知られていませんが、最新の解剖学では👇が常識になりつつあります。

内臓の緊張や癒着が姿勢と筋膜ラインに影響する。

例えば:

胃・横隔膜 → 猫背

腸・腸間膜 → 骨盤の前後傾

肝臓周囲 → 右肩下がり

腎臓の位置 →背中の張り・側弯傾向

内臓の硬さは、筋膜の張力を通じて姿勢を引っ張るため、
背中や骨盤の姿勢に反映されます。


■ ③ 偏った姿勢が“脳の地図”を書き換える

姿勢が偏ると、脳にある「身体地図(ボディマップ)」が更新されます。

左に傾いたまま作業

スマホ首

片足荷重

反り腰

これらを続けると、脳が「これが正しい姿勢」と誤認し、
元に戻そうとしても違和感が出やすくなるのです。


■ 姿勢が乱れると起きやすいこと

薬機法に触れない表現で、姿勢が関わる“日常の困りごと”を紹介します👇

呼吸が浅くなる

肩・首に負担がかかる

背中が張りやすい

腰に緊張がたまりやすい

座ると疲れやすい

集中力が続きにくい

眠りが浅く感じる

いずれも「姿勢と自律神経の関係」で説明がつくものです。


■ 科学的に良い姿勢とは何か?

“背筋を伸ばす姿勢”=良い姿勢ではありません。

最新の姿勢研究では👇のように定義されています。

無理がなく、呼吸がしやすく、体幹が自然に支えられる姿勢

つまり、

力まない

固めない

呼吸しやすい

これが“正しいニュートラル姿勢”です。


■ 立ち姿勢:科学的なポイント
✔ 足裏の3点で立つ(母指球・小指球・かかと)
✔ 膝は軽くロックしない
✔ 骨盤は軽く前傾
✔ 肋骨は軽く締まり、呼吸が入りやすい
✔ 頭は「首の上に乗る」感覚

体幹を固める必要はありません。
体の軸が整うと“勝手にまっすぐ立てる”ようになります。


■ 座り姿勢:科学的ポイント
✔ 座骨の上に上半身を乗せる
✔ 骨盤を立てる
✔ みぞおちを潰さない
✔ 顎を引き「耳の穴・肩・骨盤」が一直線

長時間座るときは“姿勢を守る”のではなく
姿勢を変え続けることが重要です。


■ 姿勢が整いやすくなる3つのアプローチ

当院で行っている “手技メイン” の内容と自然につながるように作成しています👇
(薬機法対応のため「改善」などの表現は使っていません)


① クラニオ(頭蓋の動きを整えるアプローチ)

頭の緊張や呼吸のリズムに着目し、
自律神経が整いやすい状態へ導く手法です。

姿勢の基準となる「ボディマップ(身体地図)」にも関わります。


② 内臓マニュピレーション

内臓の位置や動きがスムーズだと、
筋膜ラインの張力が整い、身体の軸がブレにくくなります。

姿勢研究では「内臓の滑走性」が注目されていて、
海外でも非常に人気の手技領域です。


③ 波動セラピー

全身の緊張パターンにアプローチし、
リラックスしやすく、姿勢が整いやすい土台作りに役立ちます。


■ 姿勢のトリセツ:まとめ

姿勢は筋力ではなく「脳・内臓・筋膜・自律神経」で決まる

意識だけでは戻らないのは“脳の地図”が書き換わるため

呼吸が整う姿勢が本当のニュートラル

内臓の位置や硬さが姿勢に大きく影響する

科学的な立ち方・座り方には共通点がある

手技によるアプローチは姿勢が整いやすい環境づくりに役立つ

▶ 姿勢や自律神経が気になる方へ

もっと詳しく知りたい場合は、
noteの詳しい解説版:https://note.com/super_garlic8850
当院のケアの紹介ページをご覧ください。

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